総会開催のご報告

[News] 2022/01/24

2022年1月21日、東京支部第10回総会を開催しました。

水口洋介支部長、水野英樹本部幹事長からそれぞれ挨拶がなされ、早田賢史事務局長より2021年の支部の活動報告及び今後の活動提案が行われました。また、鈴木悠太事務局次長よりこの1年の東京地裁労働部裁判例の紹介が行われました。その後、早田事務局長より役員体制が発表され、2022年、東京支部は、水口支部長、大久保修一新事務局長、事務局次長13名(新任は70期の平川亮太事務局次長)の体制で東京の労働者の権利のために活動していきます。

記念講演として、指宿昭一弁護士(暁法律事務所、東京支部事務局次長)に、「社会運動と弁護士活動~技能実習生問題と入管問題への取り組みの事例を通じて」というテーマにて講演していただきました。
新人弁護士時代から取り組んでこられた技能実習生問題では各裁判、運動をどのように広げ、たたかってきたかにつき、様々お話していただきました。昨年7月1日、米国務省が発表した世界各国の人身売買に関する報告書で、人身売買と闘う「ヒーロー(英雄)」に選ばれたお話など盛りだくさんでした。特に、国連で定められた「ビジネスと人権に関する指導原則」については今後もっと活用すべきであるなど今後の運動のあり方についても示唆していただきました。
また、昨年大問題となった入管問題ではウィシュマさん死亡事件や入管法改悪運動への取り組みなどをお話いただき、勇気づけられました。東京支部としても入管での人権侵害や入管法の改悪に断固として立ち向かわなければなりません。
さらに、社会運動と弁護士活動では、①労働運動・市民運動との連携、②メディアを活用する、③政策提言を行う、④裁判を通じて社会を動かす、⑤弁護士団体を作ることの重要性・必要性についてもお話いただきました。質疑応答では、幅広い活動と弁護士業の両立や、経営的視点や健康管理の重要性など持続可能な運動のあり方について非常に参考になるお話もいただきました。
指宿先生の八面六臂の活躍に皆勇気づけられるとともに、今後の運動のあり方に関して示唆に富むご指摘もありましたので、それらを踏まえ、東京支部として、いかに労働運動に関わっていくか議論し、労働者の権利向上に繋げたいと思います。

弁護士藤原朋弘(事務局次長・中野すずらん法律事務所)